第一部 「人間芭蕉とその旅」 俳人 金子兜太氏
芭蕉を人間として見究めてゆきたいと思っているので、月並時代のように神様にして、一種の信仰対象として尊重することには、私はまったく興味がない。このことを土台に、芭蕉の旅を見てゆきたいと思っている。そして、〈劇作家〉であり、〈創作としての紀行文〉をもとめていたあたりを、自分勝手に申し上げてみたい。
金子 兜太(かねこ とうた)
大正8年生まれ(1919年。すなわち一句一句。生まれながらの俳句人間)。俳句の師は加藤楸邨。現代俳句協会名誉会長。朝日俳壇選者。主宰誌『海程』は、昨夏に五十周年を迎えた。小林一茶を好み、『荒凡夫一茶』をまとめる。
第二部 「芭蕉の町をクネクネ歩き!」 洋画家・荒川区観光大使 城戸真亜子氏
「奥の細道」の出発点荒川区南千住は今どんな町なのか、私城戸真亜子の目線でご紹介したいと思います!どんな面白い人がいて、どんな美味しいお店があって、どんな素敵なスケッチポイントがあるのか。これからどんな町になっていってほしいと思っているのかを住民の一人としてイラストや、スナップ写真をまじえてお話します。
城戸 真亜子(きど まあこ)
愛知県生まれ。武蔵野美術大学油絵学科卒業。1986年よりほぼ毎年個展を開催。東京湾アクアライン海ほたるの壁画など、パブリックアートも多数制作するなど、幅広く活動を展開している。
問合せ:奥の細道千住あらかわサミットプレイベント事務局(東京新聞内) 03-6910-2483(平日10:00~17:00)
主催:奥の細道千住あらかわサミットプレイベント実行委員会・荒川区・荒川区教育委員会